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なぜハーブを育てるのか。〜ハーブとの出会い〜




こんにちは。


備忘録的な気持ちで始めたこの農業ブログとYouTubeですが、

今回は少し真面目に会社のことを書いていこうと思います。




まず、この何のまとまりもないブログを書いておりますのが

今回、株式会社 K.S.Pを立ち上げました 老川和磨(オイカワ カズマ)です。


元々は、都内の様々な飲食店にて、主にバー事業に深く従事しておりました。

いわゆる バーテンダー でございます。


まずは簡単な自己紹介から。

18歳、上京、都会の荒波に揉まれ、そして都会にかぶれる。

21歳、海外へ。世界観が変わる。

23歳、帰国し、都内でバーを始める。

28歳、岩手に帰省し会社設立。



こんな感じでふわっとした人生を送っていたのですが、

よくある話、海外に行って世界観が大きく変わった一人であります。


どのように世界観が変わったのかは、エピソードが多すぎるので、

詳しくは別の機会に書きたいと思います。




今日は、「ハーブとの出会い」についてお話ししたいと思います。



「ハーブ」に出会ったのは、21歳。

当時勤務していたカナダ・バンクーバーのレストランオーナーからの一言が

きっかけでした。




『カズマ、明日から天然の素材だけでお酒を作れ』




当時のバンクーバーでは、オーガニック食品が何年もトレンドであり、

既存のリキュールやシロップを使ったカクテルは嫌煙される傾向にありました。


そんな中、ある常連さんからのアドバイスで、

お店のカクテルメニューを見直すきっかけになったのです。




毎日何百杯ものカクテルを作るので、

日本のバーのように毎回フレッシュジュースを絞るわけにはいきません。


※向こうの人はめちゃくちゃカクテルを飲むので、リキュールやジュースなどの数種類の材料をあらかじめ混ぜておき、早く提供できるようしていました。




「リキュールやシロップが使えないなんて、、」


当時はすごく悩みました。



そんなある日、バナナリパブリックという東南アジア系のレストランで

バジルが沢山入ったサラダを食べてる時に閃きました。



「そうか。

 自分でリキュールやシロップを作ればいいのか。」


カクテルの美味しさはフルーツの良し悪しで決まると思ってたが、

バジルのような香りの強いハーブを飲み物に取り入れたら面白いのではないか。

「飲む香水」のようなカクテルを作ろう、と。




幸いにも買い出し担当だったため、朝、市場に行っては

いい香りのする食材を片っぱしから買い集めました。



タイム、ローズマリー、ミント、バラ、バジル、ローリエ etc.






それからは、いろんな植物を煮たり、漬けたり、蒸したりして

「天然の香料から自家製リキュールやシロップを作る」という

画期的(自分の中で)な技法を編み出しました。



これが中々うまく行ったのです。


バレンタインデー(日本ではクリスマスのようなカップルの日)には

1日500杯も天然素材のカクテルを作りました。



チャレンジを許してくれたレストランのオーナー、

そして職場環境にも恵まれていたのですが、

バンクーバーという土地柄にもかなり恵まれていました。


日本では考えられないくらいの多様性のおかげで、

いろんな種類の植物に触れ合うことができました。



そこから5年近く経ち、

「自分でもハーブを育ててみたい!」

と思い、農家である父に勝手に苗やタネを送り、

現在、様々なハーブを一緒に育てています。





僕が思う、ハーブの魅力は「地域性」と「香り」です。


日本にある様々な和ハーブ(しそや山椒、どくだみなど)や

東南アジアのパクチーやレモングラス、

ヨーロッパのカモミールやタラゴンなど、

ハーブ 1 つで様々な地域の食文化に触れ合うことができます。



そして「生命の危機にあるとき」と「子孫を残すとき」に

ハーブは最も刺激的な香りを放ちます。(物によっては違う)

この、植物の生命活動の神秘による「香り」が

我々生物の本能を刺激し、魅了します。


※何が言いたいかというと、

僕は匂いフェチだったということです。





海外で出会ったのは「ハーブ」だけではありませんでした。


自家製リキュールの製作に慣れ始めたころ、

「クラフトスピリッツ」と「ビターズ」

という、初めてのコンテンツにも出会い、これも今回の創業に繋がっています。

(これについてはまた今度書いていきます。)




今後、このブログでは、まず

現在弊社が生産しているハーブを紹介したいと思っています。


そして、少しでも興味がある方がいらっしゃれば

苗をお譲りしますので、一緒に原料ハーブを生産できると嬉しいです。


金ケ崎町をハーブの町にするのが

僕の生涯の目標です。





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