こんにちは!
老川です。
今年の目標は毎週のブログ更新でしたが、全然達成できていませんでした。
会社の決算も無事終わり、2年目に無事?突入できそうです。
今日のブログでは、そもそも「薬草酒」とは何か?
書いていきたいなぁと思います。
薬草酒とは、古来より「薬」として利用されてきたお酒のことです。
ヨーロッパなどで発展した「薬草酒系」と中華大陸系の「漢方酒系」があります。
僕たち金ケ崎薬草酒造はヨーロッパ的な「薬草酒系」になるかと思うので
今回はそこら辺を詳しく説明していきたいと思います。
今でこそ、僕たちは病気になると飲み薬や漢方を処方されますよね?
昔は アルコール も病気治療には欠かせない薬の一つでした。
(今では体に害だと言われておりますが。)
薬や漢方の成分の多くは植物に含まれているのは、皆さんもご存知だと思います。
植物の根や草、花に含まれる成分(フィトケミカル)を効率よく抽出する素材の一つがアルコールです。
(ディオスコリデス氏は薬学史の父である)
(これは2世紀頃の文献。日本語で訳してあるのだ)
エジプト文明やオリエント文明の頃にはワインに植物や蜂蜜を加えて不死の薬として服用したという文献もあります。
蒸留酒(ワインやビールなどの醸造酒を蒸留したお酒)が生まれると、より濃度の高いアルコールによって効率よく植物の成分を抽出できるようになりました。
9世紀頃には、様々な病気に対して、ハーブを漬け込んだアルコールを服用するようになります(ジュニパーベリーを使用したジンなどが有名)。
14世紀になると、修道士たちによって薬草の研究や薬の開発がより活発に行われるようになります。(スパイスの交流も大きな要因だと思います)
何十種類ものハーブをブレンドした秘薬が生まれると、貴族たちがこぞっで買い漁るようになる=嗜好品としての歩みを始めることになります。
(ここはかの有名なシャルトリューズ修道院)
16世紀の大航海時代で未知の疫病が増えるとより蒸留酒や薬草酒の存在が高まり(ここら辺は軽く流します)、段々とその味が人々の間で思い出になり、薬から嗜好品として姿を変えていきます。
一般的な薬草酒はハーブの成分を抽出し、香りの他に生まれる強烈な苦味や辛みを甘くすることで飲みやすくしています。
有名なブランドだと「カンパリ」や「イエガーマイスター」などがありますね。
近年ではクラフトジンの流行に乗り、ハーブリキュール(薬草酒)が再び注目されています。
植物の持つ効能や成分の発見は、1000年近く前から長寿を求めた文明の研究の成果です。
現在は薬草酒=健康ではありません。
しかし薬草酒は嗜好品として、長年 海外では親しまれてきました。
僕たちは、ここ岩手から、新しい嗜好品「国産ハーブリキュール」を生み出し、日本が誇る薬草のお酒を作っていきたいと思います!
*最近、ハイプルーフ(プロやお酒大好きな人向け)の「和花」ができました。
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